毎日ぼちぼちやってます

40代。2015年7月、乳がんが発覚しました。2017年3月 骨転移 皮膚転移(局所再発)2018年1月 肝転移 なっちゃったもんは仕方がないので、これからもぼちぼち ゆるゆるやっていきますよ。

ありがとう

このブログでコメントをいただいたことがきっかけで知り合った同病仲間のNさん。

12月17日に亡くなったという連絡を受けました。

 

Nさんとは告知も治療も時期がほぼ同じ、抗がん剤の種類も同じ、病院も乳腺内科の先生も同じ。

病院で声をかけてきてくれて、検査の後にお茶をしたり、待ち合わせてランチしに行ったり。

手術も全摘リンパ郭清で同じ、手術の日も数日違いだったので、入院中も毎日一緒にごはんを食べて、しゃべって、傷も見せ合って、仲良くしてもらってました。

 

年上だけど年上には見えなくて、ほわーんと穏やかで、飄々としててお茶目なNさん、

病気のこと、治療のこと、副作用のこと、手術の傷跡のこと、それだけではなく、休職中や仕事復帰への不安や、周りの人たちとのいろいろまで、分かり合える部分がたくさんあって、本当にいろんなことを話してくれて、聞いてくれて、いつも私の心をすーっと軽くしてくれるような人でした。

 

治療が一段落して、Nさんが先に仕事復帰した後も、二人で食事やお茶をしながらたくさん話をしました。

もしかしたらまた具合が悪くなってしまうかもしれない。

また治療で体が思うようにいかなくなることがあるかもしれない。

だからこれからはやりたいことや楽しいことは先伸ばしにせずにやろうと思うんだよね。

なんて話したのは、まだ最近、今年の夏前。

 

9月に「再発してしまい、仕事は辞めて治療に専念することにしました」という連絡をもらって、でも「何か治療法について情報があったら教えてください♪」って前向きだったNさん。

それから何度かLINEして、最後に連絡を取ったのは11月。

通院の話やオフ会の話、自分は入院中なのに私の体調まで気遣ってくれて、可愛いスタンプを送ってくれたあの日から、まだ1ヶ月…。

 

…ねぇNさん、早すぎない?

まだ私たち、がんだって分かってから1年半も経ってないよ。

これからだって、乳がんのこと、それ以外のことをたくさん話して笑って、検査の前には不安の愚痴を聞いてもらって、お互いにクリアしてよかったね!なんて言い合って…そんな日が当たり前にあるって思ってたのに。

 

娘さんから連絡をもらって、どうしてもご葬儀の日には仕事を休めそうになかったので、親戚でもないのに行っていいものか悩んだけど、どうしてもNさんに会いにいきたくて、ご主人のお言葉に甘えて自宅まで弔問してしまいました。

 

穏やかな顔で眠るNさん。

 

ああ、会いたかったから会えてうれしい。

 

そんなふうに感じさせてくれたのは、悲しいけれど少しほんわりした気持ちにさせてくれたのは、きっとNさんの人柄なんだと思います。

 

 

正直、思うところはたくさんあります。

でもうまく言えません。

 

ただNさんには感謝してる。すごく感謝してる。

とても心強い存在だったし、これからも私の心の中でそうなんだと思う。

 

この病気になった私たちにとって、こういったお別れは、もしかしたら他の人たちよりも身近なのかもしれない。残酷なくらい。

 

でも、だからこそ時間を大切に、楽しんで、悔いのないように行動して、

同じ時間を過ごすなら優しく穏やかな気持ちで過ごせるようにしたほうがいいなと、

Nさんは教えてくれたような気がします。

 

最近少し乱れ気味だった生活のリズムとか、また整え直そう。

そして元気で笑っていられるように。