毎日ぼちぼちやってます

40代。2015年7月、乳がんが発覚しました。2017年3月 骨転移 皮膚転移(局所再発)2018年1月 肝転移 なっちゃったもんは仕方がないので、これからもぼちぼち ゆるゆるやっていきますよ。

マダムの不安

先日の病院での話。

 

以下、

(  )は解説 および 私の心の声

マ→息子さんらしき男性に付き添われて、待合室にいた車椅子のマダム

推定70歳くらい?頭にはケア帽ではなくスカーフ(オシャレ)

看→マダムを対応していた看護士さん

 

混雑する待合室で何とか空いていた端の椅子で待つ私。

マダムが息子さんらしき男性に付き添われて、車椅子で受付へ。

どうも血液検査の前に先生に相談したいことがある模様。

看護士さんが出てきて対応。

 

看「○○さん、ではこちらへ」

(私の隣のスペースへ案内する)

看「どうしましたか?」

マ「昨夜からね、ゲホゲホ…咳が出て…ゲホッ…苦しいのよ」

(肺がん?肺転移?)

看「今日、マスクは?」

(ですよね。風邪かもって思いますよね・汗)

マ「してない!」

(なぜきっぱり?笑)

看「喉の痛みはありますか?」

マ「うん、あるある」

(ん?じゃあそれって風邪じゃなくて??)

看「念のため体温を測ってみましょうか?」

ピピッ。

看「36.8度ですね」

(まぁ平熱か←ちょっと安心)

マ「それおかしいわ!私、平熱35度台だもの」

(やっぱり風邪ちゃうんかーい!!笑

席を離れたいけど空いてない…こっそりマスクをしてみる私)

看「他に困った症状はありますか?」

マ「夜眠れないのよ。おなかが空いて」

(ん?)

マ「食欲がなくてね、夕食が食べられなくて、だから夜中におなかが空いて眠れないのよ」

(はい、おっしゃってることは分かりますが…)

看「気持ち悪いとかあって、食欲がないんですか?」

(うんうん、それなら私にもよく分かる)

マ「気持ち悪くはない。全然。

いろいろ考えちゃって、食べたくなくなる」

 

結局、看護士さんが先生に確認しに行き、レントゲンも撮ることになったようでした。

 

ご本人は真剣なので、本来はどうこう言ってはいけないのですが、いろいろ突っ込まずにはいられず。

笑っちゃいけない笑い話?なんですけどね。

 

 

この中で、咳とマスクのこと。

 

病院内の咳については、がんセンターだし、肺がんや肺転移のある患者さんもいるから、風邪の咳(感染する咳)とは限らないと思っていて

(世の中には喘息の患者さんもいるし)

明らかに付き添いの人がマスクもせず咳やくしゃみをしていたら、ホント勘弁してくださいって思うけど(怒)

 

でも患者側としても、風邪ひいたとき、風邪がどうか怪しいときでも、病院にはマスクしていかないと、って私は思ってる。

他の患者さんの体力奪うよ?

骨髄抑制って知ってるはずだよね?

って。

(息苦しさ等がある方に、無理をしてまでマスクをとは思いませんが)

 

ちなみに「風邪をうつされたくない人のほうがマスクをすれば?」(予防のためのマスク)と言う人もいるかもしれませんが…。

 

あ、これはあくまで、たまたま私の周りで同じような見解の医療従事者の方が数人いたというだけの話なので、その点をふまえて読んでいただけるよう、くれぐれもお願いします。

 

初発の際の腫瘍内科の先生からも、治療センターの薬剤師さんからも、「骨髄抑制期間の感染症の予防にマスクをする必要はない」ときっぱり言われました(笑)

(あと、旦那の勤めている会社の産業医の先生もそんな話を)

 

マスクは風邪の菌を周囲に飛ばさない・巻き散らないために使うものであって、予防にはならない、と。

 

実際に普通の風邪は

飛沫感染

(咳による唾液などで風邪の菌が飛沫し、空気上で他者に感染すること)

ではなく、

接触感染

(例えば風邪をひいている人が無意識に自分の鼻を触ったり、咳をしてウイルスが手に付着

その手でつかんだものにウイルスが付着

周囲の人がそれをつかむとその人の手にウイルスが付着して、その手で鼻や目をさわると粘膜からウイルスが感染し、4~5日で発病するというルート)

で感染します。

 

そういう意味では、予防にマスクはあまり効果はなく、むしろ手洗いうがいを徹底してください!と。

 

ただし、インフルエンザは逆に飛沫感染なので、予防にマスクは重要。

あと、喉を乾燥や刺激から守ることは、風邪をひきにくくすると思うので、マスクをまったく否定してるわけではないのですが…。

 

でも、飛沫感染にしても接触感染にしても、ひいてる人がマスクの中にとどめておいてくれれば済む話なんじゃないかなーと。

 

咳にいちいち目くじら立てるつもりもないし、むしろ立てたくもないんだけど、さすがに病院(しかも?がん専門病院で、患者さん自身や家族とか)では意識してくれてもいいんじゃないかなーと、ちょこっと思うのでした

(ダメかしら)

 

だってつらいもん!

結構元気なほうの私がこんなにつらいんだから、副作用等で体力が落ちている患者さんのつらさは計り知れないですよ。

 

がんなんてなっちゃうと、自分や自分の家族のことだけでいっぱいになっちゃう人がいてもおかしくないけど(実際、病院内にもそんな感じの人たちをたまに見かけるし)、自分が、自分の家族ががんでつらい思いをしているからこそ、せめて同じ病気の人のつらさだけでも考えることができるようになりたいな、と思います(まだまだですが)

 

 

ちなみに↑のマダムのオチ。

 

看護師さんと話しているうちに、すっかり咳もおさまっていました。

あと看護師さんに

「で、何で今日は車椅子なんですか?」

と聞かれてて、普段は一人で通院してる方のようで、なぜかちょっと安心してしまいました…。

看護師さんが先生に聞きに行ってる間、息子さんに

「下のコンビニでお茶買ってきて!

あとおにぎりも食べたくなっちゃったから。鮭のやつ」

って。

食欲もでてきよかったよ(笑)

 

不安を話したら安心したのかしら。

大事なことです。

今回の私の風邪がマダムからうつったとは思っていませんが(笑)、咳が出るときはマスクをしていただけると嬉しいです♡