イブランスについて
肝臓への転移が分かって、2月から治療法を変更することになったわけですが。
イブランス(一般名:パルボシクリブ)新しい薬について、病院からもらったパンフや研究協力依頼の資料を読んで、
あとはネットで。
2015年に乳がんが発覚して化学療法を始める前、副作用などをブログで検索しまくったなぁと、今回も同じように検索したのですが…。
ない。
マジでない(笑)
製薬会社やがん関連ページで掲載はあるけど、患者さんのブログなど、実際の“生”の声はない。
…まぁしかたがないか。
この薬、日本での製造販売承認は昨年の9月、一般販売は12月なんだもの!
(※米国ではもっと前から使用されているようです)
なので…
ここはワタクシが、皆様へ“生”の声を!!
…って、ふざけているわけではなく(笑)
自分自身の記録としても、ぼちぼち書いていけたらと思ってます。
まだ始めてもいないので(ていうか本当に始められるかもわからないけど・汗)アレですが、薬について早速ちょこっと紹介を…。
まず
イブランスはカプセルタイプの飲み薬です。
1日1カプセル(125mg)を3週間(21日間)服用した後、1週間(7日間)休薬、これを1サイクルとして治療を進めていきます。
対象(使用できる)患者は
・遠隔転移があり、手術でがんを完全に取り除くことが難しい場合
・以前手術などの治療を行ってから、のちに再発した場合
のいずれかで、
がん細胞の性質がホルモン受容体陽性で、かつHER2陰性であること。
また、イブランスはホルモン療法薬と組み合わせて使用します。
組み合わせるホルモン療法薬は患者さんに個々の状態(閉経の状態やこれまでの治療内容)によって異なります
(私の場合はフェソロデックスとゾラデックスを併用します)
そしてイブランスの働きについて。
・正常な細胞は、体やそれを取り巻く環境の状態に応じて、増えたり増えるのをやめたりして、過剰に増殖しないように制御されています。
・でもがん細胞は、分裂を促すスイッチがいつでもONの状態になっているため、体からの命令を無視して1個 → 2個 → 4個 …と倍々に限りなく増殖し続けてしまいます。
・その細胞の分裂を促すスイッチをONにする働きのあるたんぱく質の1つが CDK4/6(サイクリン依存性キナーゼ4および6)という物質です。
↓
イブランスはCDK4/6の働きを特異的に阻害することで、がん細胞の分裂を阻止し、増殖を抑える薬です。
イブランスとホルモン療法を組み合わせることによって、
・イブランスがCDK4/6の働きを阻害する、乳がん細胞に対する直接的な作用
・ホルモン療法により、がん細胞が増殖するための刺激(女性ホルモン)を減らす間接的な作用
この2つの作用が合わさり、より強力にがん細胞に分裂や増殖が抑えられると考えられています。
…と、イブランスの作用についてはこんな感じ。
診察に同席して説明を受けた母は、
「これ、すごい効きそうじゃない!?」
と喜んでいましたが(笑)
新薬すぎて?ちょっと怖いなーって思わなくもなかったり。
どんな薬でも効果があるかないかはやってみないと分からないし、いずれは耐性だって必ず?出てくるものだし。
一番大きな副作用が血液細胞の減少(好中球、赤血球、血小板の減少)だから、治療の継続自体が難しくなる場合もあるわけで
(副作用についてはまた後日書きます)
いろいろ知ってる分?、なかなか手放しでは喜べないもんですよね(笑)
ただ少しでも効果があって、なるべく順調に治療が進められたらいいなと祈るばかり。
またホルモン療法もアリミデックス&ゾラデックス から フェソロデックス&ゾラデックス に変更する予定で、これもまた然り
〈これについてもまた詳しく書きますね)
具体的な治療内容とかスケジュールとか。
やっぱり何より?副作用のこととか。
誰しも気になる費用のこととか。
できるだけ詳しく書いていけたらと思っているので、これから治療を受ける人たちの少しでも参考になったらいいなと思ってます。