毎日ぼちぼちやってます

40代。2015年7月、乳がんが発覚しました。2017年3月 骨転移 皮膚転移(局所再発)2018年1月 肝転移 なっちゃったもんは仕方がないので、これからもぼちぼち ゆるゆるやっていきますよ。

向き合い方

初発のとき、職場の一部の人たち(年配の男性)から言われる励ましの言葉に、心が暗くなったり、傷ついたりすることがありました。

完治
全快
強い気持ちで頑張れ
気持ち負けてしまってはいけない
自分の体の病気は自分が作り出した物なんだから、自分の心身で治せる

そんな言葉たち。

そこには私に対する“励まし”以外の何もないし、聞く人によっては「何が嫌なの?」って思うかもしれない。
でもそれをわかっていても、どうしても私は素直に受け取れず、責められているように思えてしまって、相手に対して、でもって自分に対して嫌な気持ちにもなっていました。

同じ乳がんのを抱えている人が口にするのとは違って。
どこかで「何もわかってないくせに」と思っているからかもしれないし。
でもわからないからこそ言わないでおこうとか、考えてくれないのかな?とも思ったり。
友達とかは多分そう思って言わないでいてくれてますけど!って言いたくなったり。


再発して会社を辞めてから、さすがに一人の人はそういうことを言うのをぴたっとやめました。
この前いただいた年賀状には
「元気に過ごしているようで安心しました」
の一言。

でももう一人からは、こんなメッセージを。

「強い気持ちを持って、一日も早く病気と縁を切り、健康な体を手にいれてください」


これがね。
今の私、責められていると感じたりもやもやしたり傷ついたと言うよりも、笑ってしまいました。

あー、また言ってるよ
って
(とても失礼な話ですが)

仕方がないよね。
あの歳(70過ぎ)まで大きな病気をせず、それは自分がちゃんとしてるから(ちゃんと休んだりサボったり、周りの人たちが手助けしてくれたり。あるいは運が良かったり…ってことに気が付いているのかはわからないけど!←毒)と疑いもせず、老後をピンピン過ごしている人の中には、そんなもんだと思っている人がいても仕方がない。
まぁそれぞれ私にはわからない事情もあるだろうから、一概には言ってはいけないけれど。

でも私だって、経験したことがないことはわからないもの。
多分これまで無神経なことを、良かれと思って言ってきたこともたくさんあるだろうし。

でもね。

私、大人気ないもんで。
スルーはできなくて。

そのときふと一足先に旅立っていった“仲間”たちの顔を思い出しちゃって。
あくまでも家族や友達の前では前向きに治療に向き合っていたNさんや、ネガティブな気持ちも認めて言い合って、どうしようもなく怖かったり悔しかったりしながら、それでも必死に自分を持ち直そうと頑張っていたOちゃんのことを思い出したら…

勝手なこと言うなー!って。
誰だって気持ちを強く持ちたいに決まってるじゃないかー!って。
怖いし不安だし、でも気力を振り絞って治療して、なのに結果が悪かった…なんてことが普通にざらにあるんだよ?って。
誰だってそんなの望んでいるわけないじゃない?って。

なんだか悔しくなっちゃったのと、今の私は笑えても、そうじゃない人もいるかもしれないし、その人たちに(ただでさえつらいのに)嫌な思いをさせたくないなぁって思っちゃって。

明るくて元気なふうに、遠出や観劇など積極的に行動していることを書いた上で、
「でも気持ちとは裏腹に結果は悪化する一方で、先生も悩ませてます(笑)」
なんて。

事実ですけど。
まぁ… 嫌味というか意地悪な返答です(笑)

おかげですっきりしちゃったけど(それもどうなんだ)


(長くなるので続きます…)